最終更新日 2024年5月10日 by 9jyous

■石油ファンヒーターについて

たくさんある家電の中でも、石油ファンヒーターと聞くと、真っ先に灯油の使用や稼働に際して発生する臭い、また危険度など色々なイメージを思い浮かべる方がいることでしょう。

簡単に言えば、これは石油を使って暖めるストーブの一種と言えます。
そして、ヒーターの中にファンつまり送風機は付いており、そのファンによって熱が強く送り出される仕組みになっていると理解することができます。

加えて、これは石油ストーブのように単に石油だけを使って暖めるものでなく、灯油の量を加減して温度を調節するために電気も同時に使われているのが大きな特徴となっています。

そんな高い人気を誇り、多くの人から愛用されているのが石油ファンヒーターですが、この暖房器具を使うメリットとは一体何でしょうか。
何と言っても最も大きなメリットと言えば、電源を入れればすぐに部屋が暖まるということです。

ファンヒーターを使ったことのある方ならすぐに理解できると思いますが、電源を入れた瞬間に「ボゥッ」と音がして大変力強く燃え出し、一気に部屋中が暖かくなるのです。
そのため、凍えそうな寒い外から帰ってきてすぐに暖まりたいという場合や、朝の冷たい空気の中で目覚めた後すぐに体を暖めたい場合などには、もってこいの暖房器具と言えるでしょう。

■どこにでも自由に場所を移動できるというメリットもある

また、部屋の一箇所に備え付けられたエアコンを使って暖をとる場合とは異なり、どこにでも自由に場所を移動できるというメリットもあります。
それほど重いものでもないため、たとえ女性であっても一人で簡単に動かすことができます。

そのため、エアコンの風が届きにくいような場所で暖をとりたいと思う場合に使用したり、寒々しい廊下に持って行ったり、またはキッチンに移動させて使用したりと、まさに自由自在に使えるのが大きなメリットとなっています。
中には、寒い冬にお風呂に入る前に脱衣所に持って行って、まずは脱衣所と浴室全体を暖めてから入浴する人もいると言われています。

さらに別のメリットして挙げることのできる点は、この暖房器具には温度調節やタイマーセット機能が付いているという点でしょう。
一般の石油ストーブにはこのような細かな機能が付いていないため、全て自分で調節しなければなりません。

それに対して石油ファンヒーターなら、このような機能が付いているおかげで、朝目覚める少し前の時間にセットしておくことによりある程度暖かくなった部屋の中で目覚め、一日の活動を気持ちよく始めることもできるのです。

布団の中から出るのさえ億劫になるような冷え切った空気の中で、朝目覚めなくてもよいというのは大変有り難いことではないでしょうか。
便利なタイマー機能や温度調節機能をフルに活用して、ファンヒーターライフを存分に楽しんでみるのもお勧めです。

■エアコンと比較して乾燥しにくいので喉にも優しい

他にも、エアコンと比較して乾燥しにくいという点を挙げることもできます。
エアコンを使って部屋を暖めようとすると、部屋の空気が乾燥し過ぎてしまうという点を指摘する人がいます。

ところが石油ファンヒーターなら、そんなエアコンと比べてかなりの程度乾燥を和らげることができると言われているのです。
そう言えるのは、灯油を燃やす時に水分が発生することにあると言えるのであり、その際に発生した水分によって乾燥が和らげられるというわけです。

当然部屋がそれほど乾燥しないということは、乾燥が原因で喉が痛くなるといった事態を避けることができることを意味しています。
また、一般に風邪やインフルエンザには湿度が大きく関係していると言われています。

乾燥を防ぐことができるファンヒーターを使うなら、実は湿度の大幅な低下をも防ぐことができるのです。
こうした作用によって、風邪やインフルエンザの蔓延を防ぐことができると言われているため、まさに一石二鳥と言うことができます。

加えて、石油ストーブなどと比べてみると、安定性に富んでいるというメリットもあります。
そのため、火災などのリスクが少ないと言えるのです。

■エアコンと上手に併用させるのが賢い使い方

では、そのように非常に多くのメリットを持つ石油ファンヒーターですが、一体どのような使い方をしたらより賢く使用できるのでしょうか。
節約できる賢い使い方の一つのポイントは、エアコンと上手に併用させるということです。

既に上述した通り、石油ファンヒーターは灯油と電気の両方を使って暖めるため、効率良く一気に温めることができるという特徴があります。
灯油を使って熱を発生させているため、電気はそれほど使いません。

ただし注意していないと、暖かい空気が一気に上方へと上がっていってしまうことがあるため、エアコンとの併用がお勧めなのです。
まずファンヒーターを使って下側から暖め、数分後にエアコンもつけてその暖かい空気を部屋全体に循環させることができます。

こうして一旦暖かい空気が部屋中に循環したなら、後はコタツやブランケットなどの防寒具に切り替えることもでき、電気代の節約を図ることもできるでしょう。