最終更新日 2024年5月10日 by 9jyous

お正月は毎年新たな気分にさせてくれます。
まずは今年の目標を決めるひともいるでしょう。
目標を決めて紙に書いておくだけでも、それを毎日読んで目標に向かって前進できます。
他にも正月独特の遊びとして、凧揚げなどもあります。
電線に引っかかりやすいので都会ではやりにくい遊びです。
そして日本古来の正月の遊びとして羽子板があります。
羽子板の歴史はかなり古いもので、室町時代までさかのぼらなければなりません。

羽子板の歴史

室町の時代の宮中の遊びだったのです。
もちろん当時から、正月の遊びとしての習わしがあったのは言うまでもありません。
ですが、羽子板は現代のバドミントンのような遊びである反面、それを飾るという風習があったのです。
つまり、遊び用と飾り用の二つの役割があると考えられるのです。
まずは、遊びとして考えると前述のように、バドミントンのように二人で遊ぶことが出来ます。
最近では正月にそれをして遊ぶ人は珍しいかもしれません。
もう一つの飾り用では邪気を払い生まれた赤ちゃんがすくすくと育つことに願いを込めて飾る習わしがあるといわれます。
特に女の赤ちゃんに向けての物であって、生まれたばかりの女の赤ちゃんが無病息災で育つようにという想いを込めて、生まれた家に羽子板を贈るということもあるのです。

羽子板の種類

日本では毎年10月から11月になると、その年にブレイクした人の羽子板がテレビで紹介されることが多いです。
おしゃれなものが多く制作されていますが、飾り用のものにもいくつかの種類があります。
一つ目は、振袖型のもので現代ではそれが主流と言われています。
二つ目は古典型で、これは現代では少なくなっていますが、初めて見る人には振袖型と見分けがつきにくい人もいるかもしれません。
そして、振袖型や古典型をケースに入れたものも販売されています。
最初から遊ぶのではなく、飾る目的の物はケースに入れられていたほうが、状態もよく保存できそうです。

羽子板の処分方法

さて、一度購入したり贈呈された場合には、長い間飾ることが出来ますが、いざ処分するとなるとどのようにしたらよいのでしょうか。
せっかくきらびやかな物なのに、ごみで捨てるのはなにか罰が当たりそうな気もして、気が引けます。
ここからはその処分方法を紹介します。

神社にお願いする

まずは、神社にお願いするという方法です。
神社で供養をお願いしてもらいましょう。
その供養の日は1月15日がベストであるといわれます。
1月15日は小正月と呼ばれ、その日に供養をしてもらうのですが、この場合にはガラスケースに入った状態で神社にもっていくのではなく、中の物だけを出して持っていくようにしましょう。
またどんと焼きという風習が地域によってありますので、そこで一緒に焼いてもらうという方法もありますが、それは地域によって人形が焼けないというところもありますので、事前にチェックしておく必要があります。

欲しい人に贈与、または寄付をする

二つ目は欲しい人に贈与、または寄付をするという方法です。
欲しいといっている個人に挙げることも出来れば、どこかの団体に寄付することも可能です。
寄付をする場合には、どのような団体なのかを事前にチェックしてからするようにしたいものです。

ネットのフリーマーケットで売る

三つ目は、ネットのフリーマーケットで売るという方法です。
インターネットが普及しており、オフライン以外にも、オンラインのフリマで売ることも可能です。
その場合には寄付や譲渡ではなく、売却ということになりますので、多少の金銭を受け取ることが出来るのがメリットです。
ネットのフリマで売る場合には、状態がどのようなものなのかを丁寧に記載して、トラブルの内容に取引することを心がけましょう。

リサイクルショップに売る

そして四つ目は、リサイクルショップに売るという方法です。
この方法でもフリマと一緒で現金化することが出来ます。
ただし状態があまり良くない場合には、無料引き取りとなる可能性もありますので、その点は覚悟しておきましょう。

自治体のごみで処分する

そして最後に一番手っ取り早い方法が、自治体のごみで処分するという方法です。
これはあまり気持ちの良い方法ではありません。
もちろんガラスケースの状態では粗大ごみ扱いになりますので、有料になると考えられます。
ガラスケースに入っていない場合には、そのまま燃えるゴミとしての処分も出来ます。
もしも気になるようであれば、この方法で処分する前に、手を合わせるだけでもよいので、供養しておきたいのもです。
このように処分方法は様々ありますが、やはりお焚き上げで処分する方法がベストかもしれません。
やはり羽子板は「人形」であると考えるべきで、人形をそのまま捨てるのは気が引けます。
きちんと神社やお寺で供養をしてから捨てたほうがよいでしょう。
なぜならば人形には魂が宿る場合もありますので、下手なことは禁物なのです。

まとめ

このように、遊び方や飾り方、処分の仕方を紹介しましたが、日本古来の伝統のあるものですので、飾るときも処分する時にも、丁重に扱ったほうがよいのです。